2009年1月17日土曜日

震災の記憶

あれから、14年も経ったのか.....

今日、1月17日は、阪神大震災が起きた日だ。

私は、当時も今も西宮市に住んでいます。

朝のまだ暗い時に、突然、背中を強烈にたたき続けられたような振動で、飛び起きました。

強烈な縦揺れの地震でした。

別の部屋で寝ていた妻と生まれて3ヶ月目の子供を見に行き、大丈夫か、と声をかけました。

ありがたいことに無事で、けがとかはなかったです。

懐中電灯を探して、部屋の中を見ると、食器棚の扉が開いて、中の食器のほとんどが床に落ちて割れていました。

大きな、重たい食器棚自体も動いていました。

電気はつかず、水も出ない状態でした。

大学の時は建築の耐震工学を専攻していたので、こんな強烈な縦揺れでは、かなりの被害だろうと直感しました。

窓から、外をみると、外灯の明かりも全部消えて真っ暗だったことを覚えています。

家の電気がつかないので、車に行って、ラジオをつけました。

川村ひさしさんが、すごい被害ですとニュースで叫んでいました。

それから、神戸の実家の母親に電話しようとしたが、なかなか電話がつながりませんででした。

3日後ぐらいに電話が通じ、母も無事でした。

電気は、割と早く復旧したと記憶していますが、ガスが1ヵ月以上来ませんでした。

家でお風呂に入れない日が1ヵ月以上続きました。

道路も渋滞で、食べるものを買いにいくこともままならないことでした。

生まれて3ヵ月の子供をお風呂に入れるのに、姉の家に行くのに、渋滞で、7時間もかかりました。

疲れました。

近くのスーパーは食品が品薄になり、食べることにも困りました。

子どもと妻は、実家に帰りました。

神戸の高校の同級生も何人かが亡くなったことをずいぶん後から知りました。

随分、無念だったろうな。夢や希望も一杯あっただろうに。

自分には、命があることをありがたいと思いました

亡くなった人たちの分も、一生懸命生きよう、何でも、大切にしようと思ったことを思い出します。

ひとの心の温かさも、身にしみました。