2008年12月27日土曜日

世界連鎖恐慌の犯人?

最近、新聞を見ていると、企業業績の大変な悪化や、従業員削減などという

記事が多くて、明るいニュースが少ないですね。

サブプライムローン問題から、リーマンの破綻、そして、世界同時不況。。。


私も、以前は不動産投資の仕事をしていたので、

当時の知り合いなどの会社が民事再生や更生法や自己破産などという苦境に立たされているのを見聞きすると、人ごとじゃないと思います。

最近、堀紘一さんの書かれた「世界連鎖恐慌の犯人」という本を読みました。

読み物としても、とても面白かったです。

どんなことが書いてあるかと言いますと。。。

投資銀行やヘッジファンドなどの稼ぎ方が書いてあります。

組織として年に数百億円、数千億円と稼ぎ、個人としても、数億円から数百億円を手にしてきた彼らは、何をやってきたのか。

例えば、

「”誰も理解できない”内容の金融商品を作って、格付けを最高に演出して、大量販売する。」

とか

「インサイダー情報を入手して、確実に儲かるタイミングで株を売買する。」

とか

「わざと株を大量に売って株価を下げ、それを見た個人投資家が狼狽売りした後に買い戻して利益を抜く。」

とか

「株の売買ソフトを作って、何百パターンも売り買い同時注文を出し、盛り上がっている雰囲気を作ってから、美味しいところだけ持ってく。」

とか

「約束より利益を優先するので、利益につながらない約束は無視する。」

とか

「会社の株を買い占めて、経営者を脅す。」など

合法的かも知れないけれど、世の中にとって、非常に迷惑なことをしてきています。

この他、サブプライムに続いて、破綻であろうと言われているCDOとCDSという証券化された金融商品についての話や今後の対策方法についても書かれています。

最初から最後まで、非常に興味深い内容でした。